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初夏を思わせる陽射し 爽やかな皐月日
蒼穹を対で翔ぶ君を見かけたよ
黒い燕尾服の君は異国の遠きシベリアより渡り
遠洋の中 生死輪廻を掻い潜り
一年ぶりの再会を 粋な礼装の円転滑脱を装い
旅の輪廻を情緒漂う影と見せ
今年も粋な紳士淑女だね
あれから一年経ちます
我が家は草家なれど 懐かしき時間の流れの中で
君の我が巣(や)も蒼古となり 暫しの休息を楽しむ君は
苦笑してしまうだろう 互いの異なる一年ぶりの再開
懐かしき約束のこの場所は
勝手な待ち人の希望と願いの草家
旅話を日々語る 君の清かなる声と姿を想い描く
変わらないであろう再会に 心が震えます
君は蒼古の我が巣(や)を忘れずに
果たして帰郷するだろうか?
君の訪れる その日を迎える私は 気もそぞろ
君は気付いてくれますか?
目印にお花も沢山咲いています
小路も綺麗にしましょうか?
遥か彼方の 異国シベリアを後にし
果てしなく広き海を渡り 永い々旅の渡歴を重ねる君等は
皐月の時の風に乗るが如く 優しく爽やかに
私の前に粋な姿を現わす
どうして君等は そんなに軽やかに旅話が出来るのか
君等は何故を糧にして 眩しく輝く生命力
その小さき翼を大きく広げ 自然の中翔び続けて身を曝す
傷を幾つもその内に残し
一生懸命未来の子孫(いのち)を守る
自然はそんなに甘くはないだろうに
君等の何故を 世界の違う私には気付けない
きっと傷付いた小さき翼を美しいと言って癒してあげる
どうかこのまま騙されていてよ 帰る事を願う待ち人の為に
あの日も こんな皐月日和の午後
今年も私は何も気付けない 暢気な待ち人
君は自然の中に生きる戦士 私の粋な紳士淑女達
一言の言霊が伝えます 私の願いと希望を持つ友に
おかえりなさい つばめの紳士 我が息子よ
おかえりなさい つばめの淑女 我が娘よ
渡り鳥という名のエトランゼ
おかえりなさい 我が草家に
君の蒼古の我が巣(や)に おかえりなさい
待ち草臥れました…
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